＊ ご注意-----以下の小説の抜き書きはHシーンです-----苦手な方はご遠慮下さい。

　「感じやすくなったな…。」

　固く立った乳首に触れてフィンゴルフィンは言った。

　「はい…。」

　タサールは、触れられたそこから微かなしびれが広がるのを感じながら答えた。

　初めは気恥ずかしくこそばゆいばかりだった愛撫が、幾度も閨に呼ばれるうちに今はすっかり別な、身内を振るわす感触に変わってしまった。

　「あ…、お館様…。」

　ゆっくりと口元を開き、そこに顔を近づける主にタサールは下肢のものが雫を流し始めるのを感じた。

　「足は開いていなさい。」

　せめては下肢を横向けようとすると、心を見通しているように主君が言った。

　首と手足の装身具の他は何も身につけない有様では、自分がその行為に感じている事は隠しようもなく、そのような形で主君への敬愛振りを顕わにする事にタサールは恥じ入った。

　「私の前で恥じることはない、もっと感じさせてやろう。」

　長い髪をひとすじだけ乱して、顔を上げフィンゴルフィンは言った。

　「四つん這いになりなさい。」

　「え…？」

　「さあ。」

　フィンゴルフィンはタサールを起き上がらせると、その背を抱くようにして寝台に膝と肘を付けさせた。

　「あ…。」

　そうしてタサールは自分の下肢を目にし、下を向いて透明な液を滴らせるものにますます恥じ入った。

　自分の体は、何をこんなに期待しているのか…。

　「タサール。」

　「はい。」

　確かめるような主君の声にタサールは顔を上げ、後ろを振りかえって答えた。

>>>>>> 揺籃　

＊タサールは後のゴンドリンのロード、サルガントの二つの木の時代の名前（二次設定）です。